いちごの旬はいつ?6品種ごと・地域ごとの食べごろを完全ガイド

いちご 旬

いちごは冬から春にかけて楽しめる代表的な果物です。

しかし「いちごの旬」とひと言で言っても、品種や産地、栽培方法によって“旬”は大きく変わります。

スーパーで見かける時期と、いちご本来の“食べごろ”は必ずしも一致しません。

本記事では、全国で人気のある主要品種の旬、地域ごとの出荷傾向、そして旬を見分けるプロのコツを「一次情報+信頼ソース」をもとに詳しく解説します。

最後には、当農園がどうやって旬のいちごをお届けしているかもお伝えしますので、産地直送で旬を味わいたい方はぜひ参考にしてください。

目次

いちごの旬はいつ?

日本のいちごの旬は「冬〜春」が中心

日本のいちごの旬は、おおよそ12月〜5月です。
中でも1月〜3月が最も甘みが強く、果肉が締まっておいしい時期といわれています。
寒い季節にゆっくり熟すことで、糖度が上がり、風味が豊かになるためです。

一方、ハウス栽培の技術進歩により、**早出し(11月〜)遅出し(5月〜6月)**の出荷も増え、
今では約半年以上にわたって全国でいちごが楽しめるようになりました。

ただし、最も“旬らしい味わい”を楽しむには、地域ごとの気候差を意識することが大切です。
「冬に食べるなら九州産、春に食べるなら東北産」など、地域ごとの旬を狙うのがおすすめです。

地域別のいちごの旬カレンダー

以下の表は各都道府県のいちごの収穫時期の目安に作成したカレンダーです。

地域都道府県出荷時期(目安)出典(公式・JAページ)の例
関東栃木県10月下旬~5月下旬頃(主力品種のとちおとめ・スカイベリー等の出荷期)JA全農とちぎのトップページ
関東茨城県11月上旬~5月下旬頃(品種・産地によって幅があり、主に冬から春)JAグループ茨城
関東千葉県11月~6月頃(観光農園やJAの出荷情報に基づく)JAちばみどり 果物情報
関東埼玉県1月上旬~5月下旬(主力品種「あまりん」や「かおりん」などの出荷期)埼玉農産物ポータル いちご情報
関東群馬県12月~6月頃(主要品種「やよいひめ」など、春まで品質が安定)群馬県ホームページ トップページ
関東神奈川県12月~6月(観光農園や直売所の情報。冬~春が出荷の中心)神奈川県 農産物出回りカレンダー
関東東京都1月~5月頃(直売所や都内産いちごの情報)JA東京アグリパーク
東海愛知県10月~6月(主力品種「ゆめのか」や「あきひめ」などの出荷期)JAあいちの果物 いちご
東海静岡県12月~5月(「紅ほっぺ」「きらぴ香」など、ハウス栽培が中心)しずおか食の情報センター
東海三重県11月下旬~5月頃(地域JAの年間出荷カレンダーより)JA伊勢 いちご 年間出荷カレンダー
東海岐阜県11月下旬~5月中旬(JAぎふ等の産地情報)JAぎふの農産物 いちご
近畿大阪府12月~5月頃(主に南部のJA直売所などの情報)大阪府 南河内いちごマップ
近畿兵庫県12月~6月頃(「章姫」などの品種、県内の観光農園・JA情報)兵庫県公式 いちご 出荷時期 PDF
近畿京都府12月中旬~5月末(観光農園や「京野菜」ブランド情報)京都いちごプロジェクト
近畿奈良県11月~5月(主力品種「古都華」「あすかルビー」の出荷期)奈良県公式の農と食ページ
近畿和歌山県11月上旬~5月下旬(JAわかやま等の特産品案内)JAわかやま 特産品情報
近畿滋賀県11月~6月(JAレーク滋賀など、ハウス栽培による長期出荷)滋賀のおいしいコレクション いちご産地レポート
沖縄沖縄県1月~3月頃(温暖な気候による早出し・冬場出荷が中心。規模は小さい)農研機構

主要品種ごとの旬と特徴(代表的ブランドをピックアップ)

日本には地域ごとに多くのブランドいちごがあります。
ここでは、特に人気の高い6品種を中心に「旬の時期」と「味の特徴」を紹介します。
出荷のピークは地域や年によって前後しますが、下記を目安にすると選びやすいです。

品種主な産地旬・出荷時期特徴出典
あまおう福岡県11月〜5月(最盛期:1〜3月)「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字が名前の由来。果汁が多く濃厚な甘みで、贈答用にも人気。JAふくおか八女オンライン直売所
とちおとめ栃木県11月〜5月全国的に流通する定番品種。甘みと酸味のバランスがよく、果汁が多くて食べやすい。スイーツとの相性も抜群。くだものナビ
紅ほっぺ静岡県10月下旬〜6月長期出荷が可能な人気品種。鮮やかな赤色と濃厚な甘酸っぱさが特徴で、果肉もしっかりして日持ちが良い。静岡県しずおか食の情報センター
章姫(あきひめ)静岡・鳥取など11月〜5月細長くやわらかな果肉で、酸味が少なく上品な甘み。子どもにも食べやすい優しい味わい。鳥取県公式サイト
やよいひめ群馬県(全国栽培)12月下旬〜5月中旬群馬発祥。果肉がしっかりしており、3月以降も品質が安定。香り高くジューシーで、春らしい味わい。ぐんまアグリネット
さがほのか/いちごさん佐賀県12月〜5月(最盛期:3月)佐賀県を代表する品種。甘みが強く酸味は控えめ。果皮がツヤツヤして美しく、全国でも人気上昇中。JAさが公式サイト

いちごの「旬」は品種よりも地域と気候に左右されることも多く、同じ品種でも産地が違えば収穫時期がずれることがあります。

購入時は収穫日・発送日・産地表記をチェックするのがおすすめです。

「冬いちご」「春いちご」「夏いちご」の違いとは?

いちごは、同じ品種でも育つ季節によって味や香り、食感がまったく違う果物です。
ここでは、「冬いちご」「春いちご」「夏いちご」の特徴と、それぞれに合った楽しみ方を紹介します。

冬いちご|甘みが濃く、果肉が締まった贈答向け

寒い季節に育つ「冬いちご」は、気温が低いぶんゆっくりと熟していきます。
この**“ゆっくり熟す”時間が甘みを育てる秘訣**で、糖度が高く、濃厚なコクのある味わいになります。

果肉がしっかりしていて歯ごたえがあり、形も崩れにくいため、贈答用やそのまま食べる用途にぴったりです。

冬のスーパーでよく見かけるいちごの多くは、ハウス栽培による「冬いちご」は、全国的に流通の中心を担っており、12月〜3月が最もおいしい時期といわれています。
 

春いちご|香り豊かでジューシー、スイーツにも人気

春のあたたかい陽ざしのもとで育つ「春いちご」は、日照時間が長くなることで香りがより強くなります。
果汁をたっぷり含み、みずみずしく爽やかな甘さが特徴です。

果肉はやややわらかめで、ジャムやソース、ケーキなどのスイーツ作りにもぴったり。
多くのパティスリーやカフェで春の定番食材として使われています。

また、北海道や東北などの冷涼地では4月〜6月頃が旬となり、
春から初夏にかけての味を楽しむことができます。
 

夏いちご|冷涼地や高原で育つ“夏限定の希少いちご”

「夏いちご」は、長野県や北海道、岩手県などの標高の高い地域でのみ栽培される特別な品種です。
冷涼な気候を活かして育てられるため、6月〜9月頃に収穫されます。

一般的ないちごのシーズンが終わったあとにも味わえることから、
ホテルやスイーツ店では“夏限定のいちごスイーツ”として人気です。

味は春いちごに近く、香りが良くて爽やかな酸味があり、
タルトやパフェなど冷たいデザートにぴったりです。

季節ごとの味の違い

種類旬の時期主な産地特徴おすすめ用途
冬いちご12月〜3月九州・関東・東海糖度が高く、濃厚で果肉が締まる贈答用・生食
春いちご4月〜6月北海道・東北・関東香りが強く、果汁が多くジューシースイーツ・ジャム
夏いちご6月〜9月長野・北海道・岩手など高冷地爽やかな甘みと酸味、香りが豊か冷菓・スイーツ・業務用

冬いちごは「濃厚な甘さ」、春いちごは「華やかな香りとみずみずしさ」、
そして夏いちごは「爽やかでフレッシュな味わい」。

季節ごとの特徴を知ることで、いちごをもっと楽しく、もっとおいしく味わうことができます。

旬のいちごを見分ける5つのポイント

いちごの「旬」は見た目や香りにしっかりと表れます。
ここでは、見て・触れて・嗅いで”簡単にできるチェック方法を紹介します。
スーパーでも通販でも、このポイントを意識すれば、甘くて新鮮ないちごを選べます。

見分け方のチェックリスト

チェック項目見るポイント良いいちごの特徴解説・出典
ヘタ色・反り具合ピンと反り返り、濃い緑色鮮度が高い証拠。時間が経つとヘタがしおれます。(出典:JAふくおか八女オンライン直売所・八女屋
果皮の色とツヤ色ムラ・光沢全体がムラなく赤く、ツヤがある完熟の証。果汁を多く含み、みずみずしい状態。(出典:静岡県公式 しずおか食の情報センター
種(そう果)の埋まり具合種の位置少し埋もれている果肉がしっかり詰まっていて、糖度が高め。
形と重さ形状・手ざわり全体に丸みがあり、ずっしり重い水分と糖分が豊富。丸い形ほど甘い傾向。
香り香りの強さ甘い香りがふわっと広がる香り成分(エステル類)が多く、完熟のサイン。(出典:くだものナビ

通販で選ぶときのチェックポイント

オンラインでいちごを購入する際は、以下を確認するのがポイントです。

  • 写真:ヘタが反り返っているか、果皮にツヤがあるかをチェック
  • 鮮度情報:「収穫日」や「発送日」が明記されているか
  • 発送方法:「冷蔵便」や「チルド発送」があるショップを選ぶ
  • レビュー:「甘かった」「つぶれていない」といった購入者の声を参考に

特に、冷蔵チルド発送を明記しているショップは、温度管理がしっかりしている証拠です。
これらを意識するだけで、届いた瞬間に甘くて新鮮ないちごを楽しめます。

旬を長く楽しむための保存法と食べ方のコツ

せっかくの旬ないちごも、保存方法を間違えると風味や栄養が失われてしまいます。

ここでは、おいしさを長く保つための基本の保存法と食べ方のポイントを紹介します。

短期保存(冷蔵)|フレッシュな状態をキープ

いちごはデリケートな果実のため、**冷蔵庫の「野菜室」(約2〜5℃)**で保存するのが最適です。
洗わずにキッチンペーパーを敷いた容器に重ならないように並べ、ラップを軽くかけて保管します。

保存期間の目安は3〜5日程度
食べる直前に洗うことで、水分による傷みを防ぎ、鮮度を保てます。

長期保存(冷凍)|スムージーやジャムにおすすめ

たくさん手に入れたいちごは、冷凍保存で長く楽しむことができます。
まずヘタを取り、水分をしっかり拭き取ってから、1粒ずつラップで包むかトレーに並べて冷凍しましょう。

保存期間の目安は約1か月
冷凍したいちごは、スムージーやジャム、デザートのトッピングなどにぴったりです。
旬の香りや甘みを閉じ込めたまま、季節を問わず楽しめます。

食べ方のコツ|香りと甘さを最大限に

冷蔵保存したいちごを食べるときは、食べる1時間ほど前に常温に戻すのがおすすめです。
温度が上がることで香り成分が引き立ち、甘さがより感じられるようになります。
このひと手間で、いちご本来の風味を存分に味わえます。

当農園の旬・収穫と出荷のこだわり(当園紹介)

当農園の旬・収穫と出荷へのこだわり

当農園では、いちご本来の甘さと香りをお届けするために、旬の見分け方”と独自の品質基準を徹底しています。
一粒ひと粒を大切に扱い、収穫から発送まで丁寧に管理しています。

完熟の見極め — 一番おいしい瞬間を手摘みで

いちごは、わずかな熟度の違いでも味が変わります。
当農園では毎日、品種ごとの色づきやツヤを細かく確認し、最も甘みが乗るタイミングで完熟果を手摘みしています。

「見た目が赤い」だけでなく、「香り・重さ・ツヤ」も基準にしているのがこだわりです。

予冷管理 — 採れたての鮮度をそのままに

収穫したいちごは、すぐに約5℃で予冷し、果実の呼吸を抑えて鮮度をキープしています。

この工程により、発送時もいちごの香りと甘さをしっかり保つことが可能です。

また、翌日発送の体制を整えているため、お客様のもとに届く頃には「採れたての味わい」をそのまま感じていただけます。

丁寧な梱包とチルド発送 — 見た目も味も美しくお届け

いちごはとても繊細な果実です。
当農園では、冷蔵(チルド)便での発送を基本とし、
輸送中の温度変化をできる限り抑えています。

果実同士がぶつからないように工夫した専用パックで梱包し、「状態がいい」「見た目がきれい」とネット通販でも好評をいただいています。

まとめ:旬を知って、いちごを最大限に楽しもう

  • いちごの旬は品種・地域・栽培方法で変わりますが、概ね**12月〜5月(ピーク1〜3月)**が国内の中心期です。くだものナビ
  • ブランドや産地の出荷カレンダーを見れば、「今どの地域のいちごが旬か」が分かります。購入時は産地表示・収穫日・発送方法(チルド等)・写真/レビューを確認しましょう。JA遠州中央+1
  • 当農園は旬を逃さず、朝採れ完熟いちごを低温管理で発送しています。旬のいちごを味わいたい方は、ぜひ当園の直売・通販ページもご覧ください。
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